事例

case06小わざ魚道(扇形+ストレート)

場所: 二級河川 安田川(高知県安芸郡安田町)
目的: 魚類等が移動しやすい魚道にする
対策前の状況:

既設魚道は巨石の配置間隔が広く、斜路部の流れが減勢されず高流速になっていた。
事前調査時には、魚道直下流にアユの成魚が滞留していた。

対策方法
①流量が少ない時は魚道中央に水が集まるように横断勾配をつけた。これにより、流量が多くなっても岸側には緩い流れができるため、アユ等魚類が自分の遊泳力に合ったルートで遡上できる
②魚道左岸側の水叩工上に止水壁を設け、魚道内の流れが落水で乱されないようにした
③出水時に流下してくる転石で植石が割られないように、魚道の上流側河床にスクリーン(巨石)を配置した

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対策の結果
  • アユ等魚類が堰を容易に越えられるようになり、稚アユの遡上も確認された

本魚道をのぼってきた稚アユが魚道上流端(堰天端)を越える様子

(動画を再生すると音声が流れます)

※本魚道設計は「たかはし河川生物調査事務所」の監修による