事例

case02アユ漁場(瀬)の応急復旧(災害対応)

場所: 一級河川 物部川(高知県香南市)
目的: 大規模出水で失われたアユ漁場の瀬を応急的に復旧する
対策前の状況:

大出水により河床が大きく低下し、アユ漁場となっていた瀬が痩せていた。

対策条件:

現地にある材料だけを使うこと。
⇒砂州上で採取した「玉石」と出水により散らばっていた「異形ブロック(2t)」を使用

対策方法

玉石を盛って瀬の河床を上げ、そこへ異形ブロックを埋め込んで、河床の凹凸を形成した。
対策のポイントは以下の通り。

①河床の凹凸を作ることでアユが居着きやすい環境を創出し、その凹凸が出水後も維持されるように異形ブロックを配置した。
②川岸が浸食されにくいように、瀬の流心を川岸から離しつつ、瀬の流向を川岸と平行にした。

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対策の結果
  • アユ釣りシーズンには、この瀬の周辺は友釣りを楽しむ人で賑わっていた。
  • 復旧後の夏に大きな出水があったが、瀬の全体流向は維持されており、川岸にも目立った浸食はなかった。